ゲスト 福井県若狭町在住 明治大学 獅子・狛犬研究所 客員研究員 中森あゆみ氏
2024/01/26(金)
ゲスト
福井県若狭町在住
明治大学 獅子・狛犬研究所 客員研究員 中森あゆみ氏
今回は、明治大学で中森氏が研究発表された中から、「丹後狛犬と越前狛犬」について紹介していただきました。
丹後と越前の狛犬の違いは、使用される石材に違いがあるといいます。越前狛犬は、足羽山産出の笏谷石を使用し、これが加工しやすいことから、増産が可能となりました。その製作年代は16世紀から19世紀中期頃までで、意匠と造形は時代とともに変化います。(二枚目の写真)
丹後狛犬は、室町時代には木造と石造の狛犬が造られ、 石造狛犬は文和4年 (1355) のものが京丹後市の高森神社にあります。使われた石は、由良川付近で採れる由良石ではないかとのこと。
またこの地方は養蚕が盛んだった事から、蚕を狙うネズミの見張り役として狛猫が造られ、丹後金毘羅神社には狛猫が奉納されています。
写真はいずれも中森 あゆみ氏の狛犬研究(https://sakichi-jinja.com/mask.html)より引用。

