【オンライン浪漫紀行】「日本遺産探訪」
2024/01/28(日)
ゲスト
一般社団法人北前船交流拡大機構上席研究員 中野秀治氏
中野氏は、現在まで通算7年北前船に関わるお仕事をされていて、通例は市民講座や大学にて北前船入門のお話をされるそうです。
今回は「日本遺産探訪」 北前船ストーリー文化財と活性化事業としてお話し頂きました。
日本遺産の紹介として、北前船以外にも色々ありますが北前船と関わりのある箇所を2つご紹介いただきました。
●北海道の江差(えさし)
江戸時代から明治にかけてニシンがやってくる春になると漁が盛んに行われました。地元や近隣の県は勿論、主に肥料のためのニシンカスを買付に来る人が、全国各地から集まり江戸の町を凌ぐ盛況ぶりになる事で認定されました。「江差の5月は江戸にもない!」と言われるほどです。
●広島県福山市鞆の浦(とものうら)
江差と共に単独で日本遺産に認定されています。
中野氏も訪れていますが、綺麗に港が残されています。
常夜灯(じょうやとう)それから雁木(がんぎ)[桟橋の船着場や土手にある階段]など、昔ながらの石積みの港が綺麗な風情のある魅力が認定の決め手となりました。
北前船の日本遺産認定についてもお話を伺いました。
2016年に北前船の日本遺産認定を目指そうと当時25の民間や自治体が連携し、日本遺産認定に向けて舵を切りました。そこから毎年日本遺産の認定を受けて、2022年度には49の市や町、16道府県になっています。数が多いと連携しにくくなるので、現在では5つのブロックに分けて活動しているとのこと。実際に訪問して認定する町を増やす過程で、大変であったこと、多くの方にご協力いただいたこと、その経緯を詳しくお話いただきました。
今後についても伺いました。
人材育成では、子供やシニアの教育、案内教育を充実させること。
また、町に賑わいを創ることや、北前船寄港地同士の連携を繋いでいくことも考えているとのこと。
今後日本遺産の活用を試行錯誤されていくとの事でした。
