ゲスト 長崎県佐世保市文化財課学芸員 鐘ヶ江樹氏

2024/03/22(金)
ゲスト
長崎県佐世保市文化財課学芸員
鐘ヶ江樹氏

日本遺産である軍港佐世保鎮守府と三川内焼、そして氏の研究から平戸八景のお話を伺いました。ここでは、三川内焼と平戸八景についてご紹介いたします。

佐世保の三川内焼は「日本磁器のふるさと 肥前」の構成文化財のひとつとして、日本遺産に認定されました。中でも唐子の絵柄は、御存知の方も多いのではないでしょうか。
三川内焼は、豊臣秀吉が朝鮮から陶工を連れて帰ったのが始まりで、平戸藩主・松浦氏の御用釜として造られた磁器とのこと。平戸藩だった三川内村でつくられた関係で、松浦家には武家茶道(鎮信流)が今も残っているそうです。


平戸八景についてもお話を伺いました。
平戸八景とは、佐世保の美しい風景を残したいとの思いから、第10代平戸藩主:松浦熈(まつら ひろむ)が選んだ景勝地八景のこと。平戸街道沿いの八ヶ所を選び、中国のような山水画を版画や浮世絵にし解説を付けた「平戸領地方八竒勝図」を刊行しました。
今では佐世保市の名勝となり国の文化財になっています。

また、鐘ヶ江氏は、小学生から大人まで楽しめる佐世保の歴史講座を年に5,6回開催してされているとのことです。


画像は平戸八景の一つ、眼鏡岩。