ゲスト 下関市教育委員会文化財保護課学芸員 藤本有紀氏

2024/04/12(金)
ゲスト
下関市教育委員会文化財保護課学芸員
藤本有紀氏

日本遺産「関門“ノスタルジック”海峡」を中心に、下関のお話を伺いました。
藤本氏は考古学がご専門で、埋蔵文化財の発掘調査をされていたとのこと。
現在は地域活性化を目指し、北九州市と関門連携し日本遺産認定に関わったり、文化財を大切に思ってくれる人が少しでも増えるように、と活動されています。

北前船も幾度となく通過した関門海峡。
天保の時代、海峡に目を付けた長州藩村田清風が、ここを通過する北前船に倉庫を貸すなど莫大な資金を得、これが倒幕資金に繋がったと言います。

関門海峡は、現在もタンカーや客船等、数多くの船舶が航行していますが、関門トンネルや関門橋で繋がったことから、下関は通過する地となり、経済の拠点が博多に移りました。そうした経緯から、門司・下関には、明治から昭和前期の建物、旧下関英国領事館・旧門司税関など、ノスタルジックな建物がそのまま残りました。
2017年「関門“ノスタルジック”海峡〜時の停車場、近代化の記憶」のストーリーで日本遺産に認定され、下関・北九州のレトロな建物中心に42が構成文化財に認定されました。
日本遺産は全都道府県にあり、104が認定され、文化庁は「日本遺産の日」を2月13日に制定しています。これは2(にほん)13(いさん)の語呂合わせから決めたもので、日本遺産の認定された市町が終結するイベントが、毎年東京有楽町で開催されています。

また、「日本遺産フェスティバル」も毎年開催されており、日本を代表する文化・伝統を語るストーリーが集結するとのこと。今年は会津が開催地となっており、是非参加していただきたいとその魅力もお話いただきました。
詳しくは、「極上の会津」ホームページ(https://gokujo-aizu.com/22842でもご覧ください。