ゲスト 広島県大崎上島町教育委員会 秋山英雄氏
2024/04/26(金)
ゲスト
広島県大崎上島町教育委員会
秋山英雄氏
大崎上島は、瀬戸内海のほぼ中央に位置して橋の繋がっていない離島。大崎上島町は、2003年大崎町・東野町・木江町が合併して誕生しました。今回は、現在町史を編纂中の秋山氏にお話を伺いました。
まず、大崎上島の産業と本土との関係性を伺いました。
島の10km北にある広島県竹原市はかつて塩の産地で、この塩を東野村の廻船問屋が各地に運んでいたとのこと。沢山の廻船問屋の中で、「御下屋」と「因幡屋」が特に大きく、中でも「御下屋」(望月家)は 大きな千石船を10数隻所有する瀬戸内海屈指の豪商だったそうです。北前船は各地の港で特産品の売買をしていましたが、東野村の場合、沢山の廻船業を営む船の母港の役割を果たしていたといいます。
明治に入り、3代目望月東之助が始めた造船事業が拡大し、昭和40年頃まで木造船の町として栄え、造船業が島の産業として残りました。廻船業で財を成した望月家のその後の活躍や芸陽海員学校(現在の広島商船高専)創設のお話なども詳しく伺いました。
画像は、船から見た大崎上島です。