ゲスト 大阪在住 シンガーソングライターであり学芸員 日本古代史専門家 樋口淳氏

2024/05/03(金)
ゲスト
大阪在住
シンガーソングライターであり学芸員 日本古代史専門家
樋口淳氏

地元の人々に「住吉さん」と呼ばれ親しまれている、大阪の住吉大社。西暦211年に創建され、1800年以上の歴史を有する日本最古の神社の一つです。今回は住吉神社について、学芸員の樋口氏にお話を伺いました。

イザナギが黄泉の国から帰って海で禊をして、3人の海の神様(底筒男命・中筒男命・表筒男命)が生まれ、三神と神功皇后を祀ったのが住吉大社です。4つの本殿が残っており、海から遣唐使船が住之江の地に戻って来るようにと、本殿が配置されているとのこと。

表参道の入口に建つ鳥居の手前には石碑があり、向かって左手には「遣唐使船進発の地」という石碑が立っています。海の神様であるため、航海の安全を願って詣でていたと言います。当時は、4隻で船出し4隻全てが帰って来たのは1,2回であったと言われるほど、険しい船の旅でありました。

住吉神社は、源氏物語の澪標の舞台にもなっています。大鳥居の向かって右側には、源氏物語の澪標の絵があり、人々に囲まれ盛大な行列の光源氏と、明石の君の舟が描かれているとのこと。

日本文化遺産に登録された石燈籠群や、堺の酒や和泉・河内の木綿のお話も伺いました。


画像は、「遣唐使船進発の地」の石碑
「源氏物語の碑」
公益財団法人 住吉名勝保存会ホームページ(https://sumiyoshimeishohozonkai.com)より引用