ゲスト 北九州市立自然史・歴史博物館(愛称・いのちのたび博物館)学芸員 日比野利信氏
2024/05/09(木)
ゲスト
北九州市立自然史・歴史博物館(愛称・いのちのたび博物館)学芸員
日比野利信氏
北九州市は昭和38年、門司市、小倉市、若松市、八幡市、戸畑市の五市が対等合併した政令指定都市。今回は、江戸時代から明治以降の近現代史が専門の日比野氏にお話を伺いました。
旧小倉市の小倉城(続日本100名城)は江戸初期、初代藩主細川忠興が築城しました。その後、徳川家康のひ孫の譜代大名小笠原忠真が入封し、外様の長州藩毛利氏や薩摩藩島津氏の見張役をしていました。小倉城は、徳川将軍が西日本を治めていく上での要の城であったとのこと。
幕末、小倉藩は、対岸の幕府打倒の旗印を掲げる長州藩との闘いの中心的役割をしましたが、敗北し自ら小倉城を焼失させました。現在の天守は昭和34年に再建され、福岡県で唯一天守がある城だと言います。
明治の開港では、小倉港や関門港が近代化に役割を果たし、門司港は今もレトロな建物が多く残っています。
小倉藩の特産品には木綿布の「小倉織」がある他、長崎から佐賀を通って小倉へと続く「長崎街道」沿いはシュガーロードの町として栄えていました。こうした事から『砂糖文化を広めた長崎街道〜シュガーロード〜』のストーリーで2020年日本遺産に認定されました。
画像は小倉城です。
この博物館は、自然史の企画展が多く「ゾクゾク発見!両生類・は虫類展」は7月13日から開催されるとのこと。秋には、日本遺産に認定されたシュガーロードから、お菓子の歴史の企画展も予定しているそうです。
「いのちのたび博物館」ホームページ(https://www.kmnh.jp)も併せてご覧ください。