鳥取市観光ジオパーク推進課の岩田義正さんと巡る歴史と文化:鳥取の歴史と文化を知ることで、旅がもっと特別になる!

2024/05/31(金)

鳥取県は、歴史や文化が豊かな地域として知られています。今回は、鳥取市経済観光部観光ジオパーク推進課の岩田義正さんによる対談を元に、鳥取の魅力的な歴史や文化を紹介します。

鳥取の歴史的な港町「加呂港」

鳥取市には「加呂港」という歴史的な港町があります。この港は、古くから貿易や物資の流通の要所として栄えてきた場所です。1581年、豊臣秀吉の軍勢が鳥取城を攻める際、加呂港は物流の重要な拠点となり、城の落城に大きな影響を与えました。

北前船時代の加呂港

加呂港は、江戸時代の北前船の交易にも重要な役割を果たしていたといいます。当時、加呂港では大型の船が沖合に停泊し、荷物は小型船に積み替えて陸に運ばれていました。今でも加呂港には当時の面影が残っています。例えば、海に向かって作られた小道や、加老神社にある北前船の1/5模型などがその証拠です。

明治時代の北海道移民

明治時代に、鳥取から多くの人々が北海道に移住しました。特に明治17年頃から、釧路、根室、岩見沢、足寄、池田、利尻などに多くの移民が渡りました。北海道の釧路は、最初の移民団が定住した場所として有名です。また、利尻では1991年に、鳥取市秋里から伝わった「麒麟獅子」が発見されるなど、鳥取と北海道の間には文化的な繋がりがあることが分かっています。

鳥取の伝統文化「麒麟獅子舞」

鳥取県には、伝統的な芸能「麒麟獅子舞」があります。これは、鳥取県東部から兵庫県北部(但馬地方)にかけて伝わる特徴的な獅子舞で、2019年には日本遺産にも認定されました。初代鳥取藩主である池田光仲公に由来するとも言われています。この舞は、地域の祭りや行事で今も大切に受け継がれており、観光客にも人気のある文化財です。

鳥取市の観光地

現在の鳥取市は、面積765.66平方キロメートル、人口は約18万人の都市です。鳥取市の東側には、広大な鳥取砂丘が広がり、西側には歴史的な港町である加呂港があります。観光地としても有名で、特に「砂の美術館」は世界で唯一の砂像を展示している施設で、毎年40万人以上が訪れる人気スポットです。砂の美術館では、砂で作られた素晴らしいアート作品を楽しむことができ、訪れる人々を魅了しています。

鳥取の魅力を再発見

鳥取は、港町としての歴史、北海道との深いつながり、独自の伝統文化など、多様な魅力を持つ地域です。観光地としても大きな魅力を持っており、砂丘や砂の美術館など、訪れる人々を楽しませています。

これらの魅力的なスポットや歴史的な背景を知ることで、鳥取の深い魅力を再発見できると思います。観光を通じて、鳥取の歴史や文化に触れ、ぜひその素晴らしさを感じてみてください!